かぶる

かぶる
I
かぶる【気触る】
II
かぶる【被る・冠る】
〔「かがふる」が「かうぶる」を経て転じたもの〕
(1)頭の上にのせる。 上にかけて覆う。

「帽子を~・る」「布団を頭から~・って寝る」

(2)(水・粉などを)上から浴びる。 《被》「水を~・る」「波を~・る」
(3)身に受ける。 《被》(ア)本来, 他人が負うべき借金・罪などを身に負う。

「罪を~・る」「泥を~・る」(イ)恩恵など好ましいものを受ける。 こうむる。 「盛徳を~・らんとて/宇津保(祭の使)」

(4)写真で, フィルムや印画に, 画像とは関係なく薄黒いところができる。
(5)〔終演になると観客が総立ちになり, ほこりが立つので手拭いをかぶったことから〕
一日の芝居などが終わる。 終演になる。 はねる。
(6)(寄席芸人仲間などの用語)寄席などが, 大入り満員になる。
(7)〔「毛氈(モウセン)を被る」の意〕
失敗する。 しくじる。

「~・つたら来やれと通な烏帽子親/柳多留 87」

〔「かぶらせる」に対する自動詞〕
‖可能‖ かぶれる
︱慣用︱ 仮面を~・猫を~
III
かぶる【齧る】
(1)かじる。

「黒白二つの月の鼠が其の草の根を~・るなる/太平記 33」

(2)〔虫がかじるためと考えたことから〕
腹がしくしく痛む。

「互いに虫腹が~・らう/狂言・宗論(虎寛本)」

→ 虫が齧る

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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